7.きた


 大槻が労帳をE班に返し終え、沼川と石和に売店を任せ自室に戻った頃には、時刻は午後7時を回っていた。真っ暗な部屋の扉を押し開けると、廊下の明かりが差し込んで中の様子を薄く浮かび上がらせた。汚れた布団に、簡単な机、小物棚・・・の脇に、蹲る男が一人。
 博打用の小さな明かりをつけ、扉を閉めて中に入る。男は、項垂れてピクリとも動かなかった。一切の衣類を纏わず、剥き出しになった皮膚はところどころ破れ、血が乾いてこびり付いている。赤を通り越して紫色の蚯蚓腫れが走る両腕は、後ろ手に括られて一つになっていた。
 ボロ雑巾。最早人間らしく扱われることに期待が持てぬ身に堕ちたカイジを見て、大槻はそう思った。
そのペニスは、驚いたことに既にはちきれんばかりに起き上がり赤黒く充血している。大槻は口の端を思い切り吊り上げて、カイジの尻に入ったままのローターのスイッチを入れた。
途端にビクリと跳ね上がる身体。ブルブル震え、焦点の定まらない目のまま、カイジは切れた唇で言葉を繋ぐ。


「・・・・・・だ、さい・・・アレ・・・おくすり、下さ、い・・・・・ちんぽ・・・挿れて・・・・、・・」




End.



[2010.12.2up]
■つるぎさんからのリク(というかもう合作ですね)で書きました。
・テーマはカイジの地下売春
・カイジを売春させて金儲けしようと企む班長
・女をあてがわれ獣の様に抱くカイジ
・女を抱いたことで借金を背負うカイジ
・輪姦され、初めはヤクに抵抗があったにも関わらず最後はヤクの虜になるカイジ
・救いがあるかどうかは私にお任せ
以上の要素で書きました。つるぎさんのド鬼畜!とりでなし!(/ω\)
ありがとうございました^^

※作中に出てくる「ヤーバー」というドラッグは実在します。タイで蔓延しており、知識の無い日本人旅行者が餌食になることもあるようです。セックスドラッグとしての効能は、シャブの上をいくかもしれません。
お気を付け下さい。